【時論】韓国「統一ドクトリン」が生命力を得て実行されるには
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.09.13 11:40
秋の収穫を控えて豊作を祈願する秋夕(チュソク、中秋)は韓民族の最大の祭日だ。にもかかわらず今年の秋夕はどの年よりも胸が痛む。北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)政権が「二つの民族、二つの国家」方針に基づいて統一自体を否定しているからだ。北朝鮮がおかしな論理を持ち出して南北が同族という事実さえも否定する状況が生じている。さらに北朝鮮は最近、日本の朝鮮総連に指令を出し、南北・平和統一・韓民族などが入った活動や教育を禁止した。
8・15光復節(解放記念日)の演説で尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は南北すべての同胞を対象に「8・15統一ドクトリン」を発表した。金正恩政権とは正反対だ。統一ドクトリンの核心は「3大統一戦略」にある。特に「北朝鮮住民の役割強調」は過去の政府と大きく異なる。意図的・強圧的な吸収ではない。南北同胞が自由で平和的な過程を経て指向する体制を自ら選択して決定する平和統一をしようということだ。北朝鮮の同胞が共にする「民族自決権」に基づく統一だ。これが大韓民国の公式統一案「民族共同体統一案」の核心だ。