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米国に警告したロシア「レッドラインに関して冗談を言うな」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.09.05 07:20
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ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は4日(現地時間)、「米国はロシアの『レッドライン』に関して冗談を言ってはならない」と警告した。

ロイター通信によると、ラブロフ長官はこの日、ロシア・ウラジオストクで開かれた東方経済フォーラム(EEF)で、ロシア国営放送に対して米国がウクライナに長距離ミサイルを提供する可能性に言及してこのように話した。

 
ラブロフ外相は「私は何に対しても驚かない。米国はすでに彼らが自ら設定した限界を越えた」としウクライナのゼレンスキー大統領がこのような状況を利用していると主張した。ラブロフ外相は「彼らは我々のレッドラインに対して冗談を言っているがそのようにしてはいけない」と強調した。

米国が戦車や先端ミサイル、F-16戦闘機などウクライナに対する軍事支援を増やしていることを指摘したのだ。

これに先立ち、ロイター通信は匿名の米国当局者を引用し、ウクライナに提供する武器パッケージに空対地長距離巡航ミサイル(JASSM)を含むことが今秋発表されると予想されると伝えた。

先月6日、ロシア本土への攻撃を始めたゼレンスキー大統領は「いわゆるレッドラインという純真で空虚な概念が崩れるところを目撃している」とし、西側に長距離ミサイル制限を解除して追加武器を支援することを要求した。

ラブロフ外相は、米国が誰も彼らに逆らわないと確信しているがこれは間違った考えだと指摘した。続いて冷戦時代以降、ロシアと米国の安全保障のバランスを支えてきた「相互抑制」に対する感覚を米国が失い始めたとし「これは危険だ」と警告した。

ロシア大統領府(クレムリン)のペスコフ報道官はこの日、東方経済フォーラムの現場で記者団に対して「いわゆる『集団西側』諸国に触発された挑戦と脅威を背景に(核教理の改正を)検討している」と述べたとタス通信が報じた。

続いて西側の破壊的行動には「対話拒否」「ロシアの利益と安全保障を侵害する政策追求」「ウクライナ紛争助長」などが含まれ、このような行動には対応が後についてくると強調した。

あわせて「これらすべてのものはロシアで考慮・分析されて、今後形成される(核教理関連の)提案の土台になる」と話した。

また、ペスコフ報道官はウクライナが西側の長距離ミサイルでロシア領土内部まで攻撃するのは明白だとし「これらのすべてのことを考慮している」と警告した。ペスコフ報道官は「ウクライナ紛争に対する米国の介入水準が引き続き高まる傾向が見られ、それが限界に達してさらに進行しないと考える理由がない」と主張した。

ロシアは核使用原則をまとめた核教理を改正する計画だと何度も明らかにした。しかし具体的な内容を公開していない。

ロシアの現在の核教理は、敵の核攻撃や国家存立を脅かす在来式武器攻撃を受ける時に核兵器を使うことができると規定している。

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