【社説】圧迫強まる家計の財布、さらに大きくなる内需不振への心配=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.09.03 16:24
「稼いでも残るものがない」という言葉がぴったりだ。家計の余裕金が2年連続で減少した。高まる物価と増えた借金負担のためだ。統計庁によると、今年4-6月期の世帯黒字額(全国・1人以上・実質)は月平均100万9000ウォンで、前年比1.7%減った。ただ、かろうじて100万ウォン台を維持した。世帯黒字額は所得から利子や税金など非消費支出と衣食住などに使う消費支出を引いた余裕金のことだ。貯蓄や資産購入あるいは投資、負債償還などに使えるお金だ。このお金が減るというのは家計がさらに圧迫を受けて、資産を増やしたり借金の負担を減らしたりすることが難しくなるという意味だ。
さらに心配なことは家計経済の体力が引き続き落ちていることだ。2022年7-9月期から8期連続で世帯黒字額が減って、2006年の統計集計以来、歴代最長期間減少を記録したためだ。世帯黒字額減少は物価が跳ね上がって実質所得が縮小した影響だ。そのうえ利子費用は2022年7-9月期以降、6期連続で二桁増加率を記録して家計の余裕金を減少させた。