【社説】大統領の状況認識、民心とは距離が遠い=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.08.30 15:54
尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が昨日「国政ブリーフィングおよび記者会見」を開き、各種懸案に対する立場を明らかにした。その間、民心との意思疎通が十分でないという批判を受けてきた尹大統領だったため、就任2周年会見(5月9日)以来3カ月ぶりに記者らと一問一答をしたのは評価される。ただ、今回も尹大統領の状況認識が民心とかけ離れていたという点は指摘せざるをえない。
尹大統領は現在の医療事態について「医療現場に一度行ってみるのがよい」とし「いくつか問題はあるが、それでも非常診療体系がそれなりに円滑に稼働している」と述べた。果たしてそうだろうか。現在、全国の病院の救急室では医師不足で過負荷がかかり大変な状況だ。先日、野党国会議員の父が救急室に受け入れられず、たらい回しにされて状態が悪化したりした。秋夕(チュソク、中秋)連休期間には応急診療システムが崩壊するという懸念の声も出ている。いくら状況を楽観的に見ても、現在の非常診療体系が円滑に稼働しているとはいえない。