【コラム】韓国にとって他人事ではない欧州のオーバーツーリズム疲れ
スペインの地図を見ると、バルセロナの真下にある島がマジョルカだ。よくドイツの「17番目の州」と呼ばれたりする。年間1400万人余りの観光客が人口94万人余りであるこの島を訪ねてくるが3人に1人がドイツ人だ。地中海性気候で四季の休暇を楽しむのに適している。韓国の李康仁(イ・ガンイン)選手が同地のサッカークラブで飛躍の足掛かりをつくったことがある。
今月12日、この島の住民100人余りがビーチで観光客の統制を求めるデモを行った。観光産業で働いている彼らは「ビーチを返して」というプラカードを掲げて観光客が集まりすぎてまともな暮らしができないとし、対策を要求した。デモ参加者は政府に観光客の上限ラインを定めるように声を高めた。先月、バルセロナ・アムステルダム・ヴェネツィアなどでも類似のデモが相次いだ。収容能力を超過する観光客が集まったせいで現地の市民が交通混雑や賃貸料の上昇のような様々な不便を感じているほか、環境や観光資源も毀損されている。いわゆるオーバーツーリズム(overtourism、過剰観光)というものだが、対策準備が容易ではない。