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焦りがにじむトランプ氏、「第3候補」ケネディ・ジュニアに対して「彼はスマート、尊敬する」(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.08.21 14:14
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◇ケネディ・ジュニア氏、トランプ氏との結合時「カンフル剤」になるか

ケネディ・ジュニア氏はバイデン大統領が民主党候補職から退く前、「歴代級非好感対決」に失望した有権者を吸収して主要変数に浮上した。各種世論調査で10%内外の支持率を記録し、超薄氷構図として展開している今回の大統領選挙状況でキャスティングボートになる可能性があるという展望もあった。

 
ただし、最近ニューヨーク州候補登録過程が「虚偽住所使用」問題で無効になるなど影響力が弱まっているという評価だ。ケネディ・ジュニア大統領選挙キャンプの先月の後援金が実際の支出金額に至らないなど大統領選挙レースを牽引(けんいん)する「実弾」が早くも消耗しているという報道〔ポリティコ(Politico)〕も登場した。

それでもケネディ・ジュニア氏がトランプ陣営に合流する場合、中道層と穏健保守層の票の一部を持ち込み、トランプ氏にとって「カンフル剤」になることができるかどうかに注目が集まっている。先月、トランプ氏が銃撃事件以降にケネディ・ジュニア氏に連絡し、トランプ側につく場合、次期政府への入閣を提案したという報道が出ていた。逆に今月初めにはケネディ・ジュニア氏がハリス氏に候補単一化と次期政府内の役割に対する議論を提案したが、ハリス側は応じなかったというニュースも伝えられた。

第3候補が米大統領選挙の勝敗に影響力を発揮した事例では1992年大統領選挙で共和党の票を蚕食してジョージ・H・W・ブッシュ氏の再選を防いだ億万長者のロス・ペロー氏、2000年大統領選挙でアメリカ緑の党候補として出馬して民主党志向の票を蚕食してアル・ゴア民主党候補の惜敗に影響を及ぼした消費者運動家ラルフ・ネーダー氏などがいる。

◇トランプ氏「不法移民はハリスのせい」猛非難

民主党全国党大会2日目のこの日、トランプ氏はミシガン州ハウエルで「犯罪と安全」を主題に遊説を行い、国境移民問題を糸口にハリス氏に波状攻勢をかけた。トランプ氏は最近不法移民者による凶悪犯罪事件を数え上げて「このうちの1人は以前強姦容疑で逮捕されたことがあるのに、ハリスが強力に支持したニューヨーク市法規のせいで追放されなかった」と攻撃した。

トランプ氏は続いて「我々は任期初日、米国歴史上最大規模の(不法移民者)追放作戦を展開するだろう」とした。トランプ氏はドワイト・アイゼンハワー政府が1950年代に軍兵力を動員して不法移民者の大挙追放に出たことに言及して「我々の作戦はこれよりも大きな規模になるだろう」とした。

だが、この日遊説地に選んだハウエルは1カ月前に白人優越主義者の集会が開かれた場所という点で「トランプが白人(極端主義)と歴史的な関連がある村で選挙遊説をした」というロイター通信報道があった。

先月ハウエルの中心街では十人余りの白人優越主義者が「ハイル・ヒトラー」を叫び、「白人の命は大切(White Lives Matter)」と書かれたプラカードを持ってデモを行った。トランプ氏の遊説が人種主義をあおっているという議論が起きると、トランプキャンプ側は「バイデン大統領も2021年ハウエルを訪問したことがある」と反論した。

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