【社説】OECD最高の自殺率の韓国、今年10%増
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.08.08 16:05
今年1-5月の自殺者数が6375人と、前年同期比で10.1%増加した。経済協力開発機構(OECD)加盟国のうち自殺率トップの韓国がさらなる悪化に向かう状況だ。昨年の自殺者数(1万3770人)が前年(1万2906人)より増えると、政府は自殺危機克服特別委員会を運営し、自殺予防統合相談電話(109)を稼働するなど緊急対策を用意した。にもかかわらず自殺は減るどころか、今年も増加が予想される状況だ。
専門家らは昨年末に発生した俳優イ・ソンギュンさんの悲劇と青少年自殺生中継などの余波を注視している。有名人の死が模倣自殺を呼ぶという「ウェルテル効果」は過去の女優チェ・ジンシルさんの事例などで確認された。さらに自殺関連情報がSNSなどで広まり、危険性が高まってきた。韓国生命尊重希望財団によると、2020年に9万772件だった自殺誘発情報の通報は2022年には23万4064件に急増した。特に自害の写真および動画は4万2850件から12万2442件に急増した。当局の迅速な審議と遮断が急がれるが、現行のシステムは追いついていない。