韓国馬事会が競走馬を女性に擬人化したモバイルゲームを模倣したユーチューブ（ＹｏｕＴｕｂｅ）コンテンツを製作し、その後削除していたという主張が登場した。



１６日、野党「共に民主党」李炳鎮（イ・ビョンジン）議員室によると、昨年５月馬事会の公式競馬放送ユーチューブチャンネル「ＫＲＢＣ」では２０２３年カカオゲームコンテンツ『ウマ娘』を使った動画コンテンツが投稿されたがその後削除された。このゲームは競走馬を擬人化したウマ娘を育て、競馬の競走に出場させて人工知能（ＡＩ）や他の利用者との競争させて勝負させるというものだ。

李議員はこの日「馬事会、管理職性比不均衡の中で韓国競走馬の日本式『美少女化』まで？」というタイトルのフェイスブックのコメントで「該当のゲームは馬を女性に擬人化して育成するゲームだが、オスの競走馬をウマ娘風に女性キャラクター化した。さらに制服を着た少女キャラクターもあった」として問題を提起した。

あわせて「馬事会が製作したコンテンツは馬事会のアナウンサーが韓国競走馬の特徴をＡＩプログラムに入力して『ウマ娘』風にキャラクターを生成して女性アナウンサーが驚愕するようなジェスチャーを入れた内容が含まれている」とし「該当コンテンツを製作する過程でなぜ誰も問題を提起しなかったのか」と反問した。

続いて「馬事会は著作権問題を理由にコンテンツを削除したと説明をしたが、馬事会の性商品化と性認知意識に深刻な問題がある」と指摘した。現在、ユーチューブチャンネルからは該当の動画は削除されている。

李議員はこのようなコンテンツが「女性役員０人の馬事会の社会組織文化の結果」と主張した。李議員室が馬事会から提出させた資料によると、昨年から現在まで７人の常任役員のうち女性役員は一人もいないことが明らかになった。今年７月基準で、常任委員・一般職１級・一般職２級合計１０７人のうち女性はただ１人で、３級まで範囲を拡大しても合計２１６人のうち女性は３２人（１０％）であることが分かった。

李議員は「馬事会長に事案の重大さを強調し、社内文化の点検と再発防止対策を求めた」と繰り返し強調した。これに先立って李議員はこの日国会で開かれた農林畜産食品海洋水産委員会の業務報告質問で「馬事会の性認知意識の欠如により、企画段階で問題になる部分を検討できずコンテンツ製作まで続いた」とし「再発防止のための対策準備を求めた。機関の雰囲気刷新に向けて努力してほしい」と注文した。