<韓国油田開発>1段階の中でも初期…「過度な期待感には用心」
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2024.06.09 13:00
尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が慶尚北道浦項(キョンサンブクド・ポハン)の迎日湾(ヨンイルマン)沖深海に油田が存在する可能性に直接言及し、市場は連日興奮状態だ。証券市場で石油・ガスと少しでも関連する銘柄は3日から急騰傾向を見せた。専門家らはしかし、韓国政府の計画通りに12月から探査ボーリングが始まるならば、結果が出ることが予想される来年上半期まではどんな拡大解釈も警戒すべきと口をそろえる。実際に油田が存在しても開発と生産までには相当な時間がかかる見通しだ。
関連業界によると、油田開発は大きく3段階で進められる。1段階で物理探査、2段階で探査ボーリング、3段階で商業開発の順だ。物理探査は大地を構成する物理的性質の差を利用して地質や岩盤の種類などを調査するものだ。探査ボーリングは深海の地中深くに穴を掘り、資源存在の有無を確認するものだ。韓国石油公社関係者は「商業開発は物理探査資料を先に収集し、電算処理と資料解釈過程を経て石油・ガス埋蔵の有無を推論した後、探査ボーリングを通じてこれを確認した後に進められる」と話した。