<文前大統領回顧録出版>「米国、連合訓練中断を明文化すべきだった」(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2024.05.18 12:14
文在寅(ムン・ジェイン)前大統領が17日に公開した外交安保回顧録『辺境から中心へ』で、2018年のシンガポール朝米首脳会談の結果に、交渉期間中、北朝鮮の核・長距離ミサイル試験猶予に対する措置として韓米連合訓練の中断を明文化するべきだったと主張した。これを相互間の「レッドライン」(越えてはならない臨界点)に比喩しながらだ。
この回顧録は、文政権で青瓦台(チョンワデ、大統領府)秘書官、外交部第1次官などを務めた崔鍾建(チェ・ジョンゴン)延世大教授が質問をして文氏が答える対談集形式で、655ページ分量。文氏は2018年の6・12シンガポール朝米首脳会談について「史上初めて朝米首脳を向き合って座らせるのに成功した」とし、仲裁者としての役割を浮き彫りにした。しかし「我々としてはテーブルを整えたが、十分に反映されなかったのが残念だった」と振り返った。