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全身が震え、路上で遺体で発見…アヘン中毒が広がる北朝鮮

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.04.23 11:42
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最近、北朝鮮咸鏡北道吉州郡(キルジュグン)でアヘン中毒の住民が死亡する事件が相次いで発生している。アヘンはケシの実から出る乳液を乾燥させた麻薬の一種だ。



 
デイリーNKの22日の報道によると、咸鏡北道情報筋は「吉州郡でアヘン中毒のために離婚されて一人で暮らしていた50代の男性が、太陽節(4月15日、金日成誕生日)の件で訪ねた人民班長により遺体で発見された」と伝えた。

普段から一日に2回以上もアヘンを服用してきたこの男性は、今年に入って借金を返せないほど経済的に苦しくなり、アヘンを手に入れられず精神異常症状を見せたという。

また3日には、アヘン中毒でまともに経済活動ができず、家まで売って浮浪生活をしてきた50代の男性が路上で遺体で発見されたという目撃談があった。この男性の身元は軍安全部が事件を調査する過程で確認された。

北朝鮮でアヘンはかなり以前から万能薬と考えられている。下痢など比較的よくある症状でもアヘンを服用するほど医薬品の代用としてよく使われるという。

さらにアヘン注射を半年ごとにすれば脳梗塞や脳出血の防止にも効果があるという認識があり、高齢層では定期的にアヘンを注射するケースもある。

問題は、このように医薬品の代わりにアヘンを使用し、この過程で量を調節できなかったり頻繁に服用したりして中毒者が出ているという。特に農村地域では一部の個人の家庭で取り締まりを避けながら密かにケシを栽培し、中毒者がますます増えたと、情報筋は説明した。

情報筋は「一度アヘン中毒になった人たちはやめられず、家の財産をすべて売ってでもアヘンを買う」とし「このためアヘン中毒になった人たちは路上に出たり、離婚されて一人で暮らす場合がほとんど」と話した。

続いて「このようなアヘン中毒者が最近の経済難による食料不足で飢え、お金がなくてアヘンを買えず、震えや頭痛、不安などの症状に苦しんで死亡する事件が発生している」と伝えた。

情報筋によると、咸鏡南道咸興市(ハムフンシ)でも、相対的に価格が高いヒロポンの代わりにアヘンを求める住民が増え、アヘン中毒になるケースが多発しているという。

咸鏡南道の情報筋は「咸興市はヒロポンを生産する地域であるためか、全国でヒロポン使用率が最も高い都市に属するが、最近はみんなお金がなく、ヒロポンの代わりにアヘン注射を始めた」とし「こうしてアヘン中毒になって苦しむ人たちが見られる」と明らかにした。

「アヘン中毒の人たちは発音も正確にできず、全身の震えなどあらゆる症状を見せる」とし「興南(フンナム)区域の場合、こうした症状を見せる人が人民班に2人ほどの割合でいる」と説明した。

情報筋は「アヘンやヒロポンなど麻薬の売買は取り締まり対象だが、安全員が賄賂を受けて見過ごす形で金儲けの手段としている」とし「中毒者らが増えて死んでいく深刻な状況だが、対策はなく、まともに取り締まりも行われていない」と指摘した。

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