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火に包まれた男性を生中継…CNNキャスター「肉の焼けるにおい」現場描写が俎上に

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.04.22 07:48
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米国メディアのCNN放送がトランプ前大統領の裁判中に裁判所の外で起きた焼身現場を生中継して論争を呼んでいる。

20日(現地時間)、米日刊紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)などによると、問題の場面は19日にCNNニュースキャスターのローラ・コーツ(Laura Coates)氏はニューヨーク裁判所付近の生中継でトランプ前大統領の「セックススキャンダル口止め料」疑惑事件の裁判に対する専門家インタビューの途中で登場した。ある男性が陰謀説が書かれたビラを空中にまいた後、自分の体に火をつける突発状況が発生した。

 
コーツ氏は専門家とのインタビューを急いで打ち切り、カメラの前に立って生中継を通じて突発状況を詳しく説明し始めた。最初は状況を正確に把握できずに「銃器乱射犯が裁判所の外の公園にいる」としたが、すぐに焼身事件であることに気づき「一人の男が裁判所の外で今、自身のからだに火をつけている」と描写した。

CNN中継カメラも現場を映し、ニュース画面には公園ベンチの上で炎に包まれた男性の姿がしばらく放送された。この場面が放送されている間、コーツ氏は「こちらは混沌とした状況だ。肉が焼けるにおい、(焼身に)使われた物質が焼けるにおいを嗅ぐことができる」としながら、約2分間中断することなく現場の状況を伝え続けた。

数分間火に包まれたこの男性は、火が消えた後に病院に運ばれたが同日午後に死亡した。この男性はフロリダ出身の30代男性であることが確認された。

NYTは男性のSNS掲示物や逮捕記録などを確認したところ、特定政党には所属してはおらず、2022年の母親の死後、より強くなった偏狭性と陰謀説への信奉が今回の焼身自殺につながった可能性があると伝えた。

白昼の都心部で起きた焼身自殺の場面がそのまま視聴者のもとに届けられたCNNのこの日の報道を巡ってはさまざまな意見が飛び交っている。キャスターのコーツ氏が最初この男性を「銃器乱射犯」と間違って描写したことに対する批判もあった。

NYTは当時現場にいた他の放送局も事件をすぐに伝えたが、CNNは最も刺激的で直接的だったと指摘した。最初に現場を中継したフォックス(FOX)ニュースは焼身自殺事件であることが確認されると直ちにカメラを回し、キャスターは視聴者に対して「このような場面をお見せして申し訳ない」と謝った。

コーツ氏の生中継以降、CNNは職員にすでに流れた生放送の場面を再放送しないように警告する内部指針を通達した。一方で報道の程度とは別に、一部からはコーツ氏が見せた冷静な態度に対しては好評もあった。

コーツ氏は元弁護士のCNN法律分析家であり、夜11時のニュースを伝えるキャスターだ。コーツ氏はこの日の夜ニュースで当時非常に衝撃を受けたとし「私の本能が今見ている場景を語らせた。口は目にしている場面を説明し続けてはいたが、実のところ目と鼻は見た場面を巻き戻したがっていた。犠牲者とその家族のことを考えると心が痛む」と述べた。

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