◆イランの計算された挑発？　「紛争拡大望まない」

一部では今回のイランのイスラエル本土攻撃について「紛争拡大という最悪の事態を避けようと敢行した計算された挑発」という分析も出ている。イランが今回の作戦で軍事基地の目標物だけを攻撃したからだ。これに対し米ＮＢＣは「イランが攻撃の程度を調整した点が見える」と伝えた。ウォールストリートジャーナル（ＷＳＪ）は、イランが７日に米国政府に「緊張を高めない範囲で対応する」というメッセージを送ったと報じた。

国連のイラン代表部はこの日の声明で「今回の事態はこれで結論がより良くなったと見なすことができる」と明らかにしながらも「イスラエル政権がまた過ちを犯せばイランの対応はより一層強まるだろう」と警告した。また米国に向けて両国の問題に介入するべきでないと要求した。

ニューヨークタイムズ（ＮＹＴ）は、当初イラン空襲後に報復を考慮したイスラエルが報復攻撃を突然取り消したとも伝えた。ＮＹＴは１４日、２人のイスラエル官僚の言葉を引用し、「イスラエル戦時内閣は１４日に会議を開き、報復攻撃を含めてイランの攻撃事態にどう対応するのかを議論する予定だったが、前日の米国・イスラエル首脳間の電話の後、報復攻撃案件を撤回した」と伝えた。

一方、韓国外交部は１４日、「強い懸念を持って事態を注視している」とし「状況が悪化しないようすべての当事者の自制を要求する」という立場を明らかにした。

イスラエル本土を初めて攻撃したイラン、最悪を避ける計算された挑発か（１）