【コラム】韓国総選挙、尹大統領・最大野党代表が「協力政治をせよ」というのが国民の意思(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.04.12 07:05
君舟民水--。いにしえの荀子のこの言葉通り、君主が船なら民は水で、水は船を浮かべることができるが沈めることもできる。2年前、尹錫悦(ユン・ソクヨル)という船を浮かべた民心の波が今回はその船を大きく揺さぶった。民心と戦って勝つ権力はないという自明な真理が今回の選挙で改めて確認された。
事実、歴代どの大統領も選挙が負担にならなかったことはない。権威主義時代でさえもだ。朴正熙(パク・チョンヒ)大統領がそれなりにまだ「心安く」行った選挙は1967年の大統領選挙が唯一で、1978年総選挙時は維新体制だったが野党が政府与党より得票率でリードした。李承晩(イ・スンマン)大統領も1956年選挙で副大統領を野党だった民主党に譲り渡し、全斗煥(チョン・ドゥファン)大統領も1985年総選挙で管制野党を倒したタカ派野党と組まなければならなかった。このような点に照らして合わせてみると、今回の総選挙に臨んだ尹大統領の態度は切迫さに欠け、傲慢に見えさえした。そのため今回の選挙結果の8割、いやそれ以上は尹大統領が負わなければならない責任とみることができる。