【コラム】娘も、外交も、核兵器も…金正恩の「私を見て」戦略(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.04.11 13:04
#1.北朝鮮は1991年12月24日、金正日(キム・ジョンイル)国防委員会第1副委員長を最高司令官に推戴した。当時、憲法は「主席は全般的武力の最高司令官、国防委員会委員長となり、国家の一切の武力を指揮統率する」(93条)となっていた。金日成(キム・イルソン)が主席だったため、憲法に基づけば金正日の最高司令官就任は不可能な状況だ。違憲ということだ。北朝鮮は1992年4月になって憲法を修正して関連条項を削除した。
#2.金正恩国務委員長は執権翌年の2013年6月19日、北朝鮮の住民の生活指針でありキリスト教の十戒と似た「党の唯一思想体系確立のための10大原則」を「党の唯一的指導体系確立の10大原則」に修正した。「金日成」だけに言及していた従来の「原則」に、金正日と金正恩委員長本人を意味する「党中央」という表現を追加した。金委員長は執権後、まず自身の権威に対する無条件・絶対服従を強制した規定を整えたのだ。