【コラム】誹謗、暴言・呪いまで…子どもに見せられない「19禁」韓国総選挙
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.04.10 12:00
「いいかげんにしてほしい」。4・10総選挙の取材のために現場を訪れると必ず聞く言葉だった。全羅北道全州(チョンジュ)で会った60代の女性は「どうやって国民を助けるのかという話ではなく、けなし合いばかりしている」と語った。「今回は政策対決に焦点を合わせよう」と決心して取材に行くが、住民の冷ややかな反応にいつも苦い思いをするしかなかった。
こうした冷たい反応は誰が招いたのか。選挙カーの前でノートブックを開いて入力するのが日常だった記者は、周囲に子どもがいないか心配になったことが少なくない。総選挙が過去最悪を越えて「19禁(19歳未満視聴禁止)」水準に転落し、遊説の場でも19禁レベルの発言が続いたからだ。発端は共に民主党の金俊ヒョク( キム・ジュンヒョク)候補(京畿道水原乙)だった。金候補は過去のユーチューブ放送で「梨花女子大生米兵性上納」「延山郡(ヨンサングン)スワッピング」などの発言をした。こうした発言が伝えられると、韓東勲(ハン・ドンフン)国民の力非常対策委員長は遊説現場で「私の口が汚れるが…」と言いながらマイクを握って金候補の発言を口にした。