【社説】いま韓国医療界に必要なのは暴言でなく合理的代案だ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.04.08 15:33
ソウル大医大非常対策委員会のチョン・ジンヘン諮問委員が6日、SNSに「わが息子たちが一陣(非行グループ)にひどく叩かれてきたが、血だらけで満身創痍の息子だけを交渉の場に送り出すことはできない」とコメントした。チョン氏は「一陣の父母に会って談判しなければいけない」とも書いた。研修医と学生を心配する言葉とはいえ、、4日に尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領とパク・ダン大韓研修医協議会非常対策委員長が会って始まった医・政間の対話に冷や水を浴びせる表現だ。特に尹大統領を「一陣の父母」に例えたのは納得しがたい。盧煥圭(ノ・ファンギュ)大韓医師協会元会長は「最近、理系の国民が立ち上がって復興させた国を文系の指導者がつぶすという考えを否めない」というあきれるコメントを載せた。
政府の医学部定員2000人増員発表以降、1万人以上の研修医が病院を離脱し、患者の不安がピークに達した状態だ。尹大統領と韓悳洙(ハン・ドクス)首相が連日「数字にこだわらない」という立場を明らかにし、ようやく事態解決の希望が見えた。しかしこの機会をうまく生かして研修医と医大生の復帰を導くべき医療界では残念な言動が続いている。