【社説】患者を担保にした医療界の集団行動は容認できない=韓国
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2024.02.18 10:02
大型総合病院の専門医が4年ぶりに集団行動を予告し国民の健康権が危険に陥る懸念が大きくなった。ソウルの5大総合病院を指すいわゆる「ビッグ5」の病院専門医は19日、全員が辞表を出し20日午前6時から勤務を中断すると明らかにした。韓国政府の医学部定員2000人拡大の発表に専門医が集団で反発しながらだ。全北円光大学病院を含む他の地域でも専門医の辞表提出が拡散する雰囲気だ。韓国の主要総合病院は現実的に専門医がいなければ正常に運営できない点から尋常でない状況だ。救急室や手術室などで重大な診療空白が発生しないよう万全の対策を立てなければならない。
医大生も一度に休学届を出す方式で集団行動に出ることにした。全国40の医学部のうち35の医学部代表者は一昨日の緊急会議で満場一致で同盟休学を決議したという。医師輩出に支障をきたしかねない点から落ちついて今後を見る問題ではない。大韓医師協会はきょう非常対策委員会構成後に初会議を開き今後の闘争案などを話し合う予定だ。ここでどのような結論を下すかは見守らなくてはならないが、国民の健康権を最優先に置いて賢明な判断をするよう望む。