北朝鮮の砲弾を運んだロシア船舶など…韓国政府、特定して制裁
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.04.03 06:49
韓国政府が2日、朝露間の不法な兵器取り引きと北朝鮮の海外労働者の不法送出に関与した船舶2隻、機関2カ所、個人2人を新たに制裁の対象に指定した。尹錫悦(ユン・ソクヨル)政府の北朝鮮に対する独自制裁は17回目だ。直接北朝鮮製砲弾を運搬した船舶への制裁は初めてだが、船舶の旗国も、機関と個人の国籍もいずれもロシアだ。最近、国連安全保障理事会傘下の対北朝鮮制裁委員会専門家パネルの任期を終了させるなど、ロシアの相次ぐ「制裁妨害」行為と関係があるとみられる。
今回、制裁の対象になった船舶「LADYR」と「ANGARA」について、韓国政府は「多量のコンテナを積んでロシアと北朝鮮を行き来し、軍需物資を運送した」と明らかにした。先月20日に公開された北朝鮮制裁委の報告書には、ANGARAとLADYRなど4隻のロシア船舶が、昨年8月から12月の間に北朝鮮の羅津(ナジン)港でコンテナを積み、ロシア・ウラジオストクのドゥナイ港を出入りする情況が衛星写真に写っていた。米国はすでに2隻の船舶を独自制裁の対象に含ませた。