漢江の寄生生物また出没…「すでに11年連続」 漁師はシラスウナギ漁をストップ=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.03.28 10:24
春を迎えて漢江(ハンガン)河口にシラスウナギの天敵であり寄生生物である「ヒモムシ」が再び大規模に出没し始めて水中エコシステムが非常事態に陥った。これによって春季シラスウナギ盛漁期を迎えたが、漁師は漁をストップした。11年連続で漢江河口で毎年春になるとこのような異常現象が続き、漁師は茫然自失としている。ヒモムシは2013年に漢江河口での出現が初めて報告された新型有害海生物だ。全長20~30センチで、ミミズとよく似た形態を帯びている。
漢江河口で37年間漁をしている漁師のキム・ホンソクさん(66)は27日、「年間漁獲高の半分以上を占めるシラスウナギのシーズンが21日から始まったが、ヒモムシが大量にかかって水揚げされるせいで、その中に混じっているシラスウナギがすべて死んでいる」と訴えた。キムさんは「網ひとつにヒモムシが5キロほどかかり、一緒にとれた長さ5センチほどのシラスウナギ100匹余りもヒモムシから出た粘液質によってすべて死んだ状態で水揚げされる」と主張した。また「今年は例年よりも数日早い時期からヒモムシが出没し始めたうえに量もはるかに増えた」とし「このような状況のため、これ以上シラスウナギ漁に出られなくなり、今日から大型網7つをすべて縛っておいたまま操業を中断した」と話した。