イングランドプロサッカー、トッテナム・ホットスパーの主将・孫興慜（ソン・フンミン、３２）の人気が高い。

トッテナム球団は事実上の「終身再契約」で孫興慜を捕まえる計画だ。トッテナム関連の情報を扱う英メディアのスパーズウェブは２６日、「トッテナムが看板スターの孫興慜と再契約交渉を進めている」とし「依然として最高レベルの実力を維持する孫興慜に破格的な年俸アップと同時に事実上の終身契約を提案するだろう」と報じた。

孫興慜とトッテナムの契約は来年夏に終わる。球団と選手の合意に基づき契約を１年延長するオプションを発動する場合、契約期間満了を２０２６年夏まで遅らせることができる。３４歳まで孫興慜を活用できるトッテナムがあえて年俸を引き上げて新たに契約を結ぼうとする理由は、孫興慜の誠実な姿勢とリーダーシップを高く評価したからだ。

２０１５年にレバークーゼン（ドイツ）からトッテナムに移籍した孫興慜は３９８試合に出場して１５９得点（以上カップ大会含む）。今季はリーグで１４得点８アシストをマークし、８シーズン連続で２けた得点している。１８８２年に設立されて１４２年目を迎えた球団史で得点数は歴代５位だ。

今季は主将を務めて「リーダーシップ」を発揮し、存在感がさらに高まった。クラブハウスの求心点ハリー・ケイン（バイエルン・ミュンヘン）が昨年夏に移籍すると、球団の内外で「リーダーを失った選手団が四分五裂する」という見方があったが、これは杞憂だった。孫興慜が主将の腕章を引き継いで以降、トッテナムの選手団はいつよりも団結してシーズンを送っている。移籍組や有望株などチーム内に定着できなかった選手まできめ細かくケアする孫興慜に対し、監督もチームメートも賛辞を送る。

トッテナムは再契約を進めながら孫興慜に球団歴代最高年俸を提示すると伝えられた。トッテナム選手団で一種の「ガラスの天井」の役割をしていたケインの従来の週給（２０万ポンド、約３８２０万円）を超える可能性が高い。孫興慜の現在の週給は１９万ポンド（３億２０００万ウォン）だ。

トッテナムは３０歳を過ぎた選手と長期契約をしないことで有名だが、孫興慜は例外だ。英メディアのチームトークは「トッテナムが（選手契約関連の）原則を破ってまで孫興慜と複数年契約を計画している」とし「これは孫興慜がトッテナムで引退できるように道を開く決定であり、レジェンドとして礼遇しようとするものだ」と分析した。