中国の習近平国家主席が１８日、ロシアのプーチン大統領に「挑戦克服」を強調した祝電を送った。

中国国営新華社通信はこの日、「習近平国家主席がプーチン大統領に祝電を送りロシア連邦大統領に再選されたことを祝った」と報道した。

習主席は祝電で、「この数年間ロシア人民が心を合わせて団結して挑戦を克服し国家発展と振興の道で着実に前進した。あなたが再び当選したことはロシア人民のあなたに対する支持を十分に体現した」と伝えた。

続けて「あなたの指導の下、ロシアは必ず国家発展と建設でもっと大きな成果を上げられると信じる。中国はロシアとの関係を高度に重視し、ロシアとともに密接な疎通を維持し、中ロ新時代の全面的戦略協力パートナー関係が持続的で健全かつ安定的に発展し両国と両国人民に役立つことを願う」とした。

この日の祝電はプーチンが４選に成功した５年前の祝電と文面で微妙な違いがある。ロシアのウクライナ侵攻で激変した国際情勢を反映したという分析が出ている。

２０１８年３月１９日にプーチン氏の４選が確定した当時に習主席が送った祝電に含まれた「強国復興、国際事務の中での建設的役割、地域と世界の平和と安定」などの表現が消えた。「歴史的に最も良い水準」「相互尊重・公平正義・協力共栄の新型国際関係と人類運命共同体樹立に向け模範を立てよう」という表現がやはりなくなった。

代わりに「挑戦を克服した」「両国と両国人民に役に立つことを願う」という表現で国際社会のロシアに対する良くない評価を間接的に反映した。

中国の控えめな祝電と違いプーチン大統領は中ロ関係に積極的な期待を示した。プーチン大統領は１７日の当選確定直後にモスクワで行った公開演説で、「世界舞台で中国の成功を高く評価し、今後ロシアと中国の関係はさらに強化されるだろう」と話したとロイター通信が報道した。プーチン大統領はまた「中国は世界舞台で非常に成功的であり中国に対する制裁は失敗する運命」と積極的な支持を示した。