韓国国民年金が１株当り７０ドルで購入した仮想通貨関連の米国株式の価格が２３０ドルをつけた。株価が３倍以上になり、国民年金の該当株式評価額は１９９３万４１００ドル（約３０億円）から６４７８万ドルへと跳ね上がった。

５日、国民年金が昨年米国証券取引委員会（ＳＥＣ）に提出した株式保有現況報告書によると、国民年金は昨年７－９月期１９９３万４１００ドルを投資して米国ニューヨーク証券市場ナスダックに上場した仮想通貨取引所コインベース（Ｃｏｉｎｂａｓｅ）の株式２８万２６７３株（約０．１５％）を購入した。

１株当たり約７０．５ドルだったコインベースの株価は４日（現地時間）のナスダックの終値で２２９．１５ドルまで上昇した。国民年金の評価差益は４４８４万ドルに達する。仮想通貨データを提供する韓国プラットフォーム「Ｘａｎｇｌｅ」によると、国民年金はコインベース株を現在も保有中だ。

仮想通貨代表株のビットコイン（Ｂｉｔｃｏｉｎ）はこの日６万７０００ドル前後で取り引きされている。６万７０００ドル台になったのは２０２１年１１月以降、初めてだ。歴代最高額だった６万９０００ドル台までは３％も残っていない状態だ。

韓国金融委員会はビットコインは関係法令上、派生商品・ＥＴＦが追従しなければならない基礎資産に合致しないという有権解釈を下したため、韓国の機関投資家がビットコインＥＴＦ投資に出にくい状況だ。

しかし国民年金は仮想通貨取引所株式の購入という間接的な方式で仮想通貨上昇の恩恵を一部得ることになった。