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午前3時から待機の列、開園前には1キロに…中国に帰るパンダ「フーバオ」のお別れの挨拶に韓国ファン号泣

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.03.04 10:38
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4月初めに中国に帰るフーバオ(福宝)が最後に公開された3日、氷点下を記録した寒さにも竜仁(ヨンイン)エバーランド・パンダワールドには数千人のフーバオ(福宝)ファンが押し寄せた。彼らは開場2時間前(午前8時)から券売所の前に長蛇の列を作った。この日パンダワールドの待ち時間は午前10時開場直後で280分で、1時間後の午前11時には300分を記録した。待機列は1キロを超えた。

午前3時から列に並んだというパク・ナヒさん(36)は「一昨日(1日)も見にきたが、残念で近くに宿を取ってまた来た」とし「2021年フーバオが赤ちゃんの時からいつも見にきていて、うちの子犬のような感覚で愛着がある」と話した。忠清南道天安(チュンチョンナムド・チョナン)から来て午前3時50分から待っていたというコ・ヒョンジョンさん(32)は「最後の日の姿を必ず目に入れようと来た」とし「とても寒かったがフーバオの姿を見ることができる5分の幸せを待って耐えた」と話した。

 
午前10時開場と同時にフーバオが公開されるとカメラのシャッターが休む間もなく瞬いた。観覧時間5分が過ぎると来場者は一様に手を振りながら「フーバオ、中国に行っても元気で」と挨拶をした。涙を見せるファンも多かった。毎週フーバオを見にきたというチョン・ジヨンさん(38)は「フーバオを毎週見てコロナ時の憂鬱な気持ちを乗り越えた」と言って涙を流した。母親と一緒に来たチェ・ジホ君(12)は「もうフーバオを見られないと思うと本当に悲しい」と言って涙ぐんだ。

フーバオは2020年7月20日韓国で初めて生まれたジャイアントパンダだった。2021年1月4日に一般に公開された後、今まで550万人がフーバオと会った。エバーランド公式YouTubeと「プッパTV」に掲示されたフーバオ動画再生回数は累積5億回。

パンダワールドの入口に設置された横4メートル、縦2.5メートルの大型応援メッセージボードも正午になるとすぐにいっぱいになった。「お前を見ることができて幸せだった」「入試で辛かった時、いつも優しく迎えてくれてありがとう」「中国に行ったら必ず会いに行くから」など、それぞれの思い出が込められた言葉だった。

フーバオは野生動物に対する国際規定により、4日から1カ月間、パンダワールド内で非公開状態で健康および検疫管理を受け、4月3日中国四川省ジャイアントパンダ保全研究センターに移される。「フーバオじいさん」「カンバオ」とも呼ばれてフーバオとともに人気者だった飼育係のカン・チョルウォンさんは「(私は)しばらく検疫場でフーバオを見ることになるが、明日から会えなくなるファンがどれくらい落ち込むか、そちらのほうが心配」としながら「今日フーバオにも『これまで愛してくださって、応援してくださってありがとうという挨拶をたくさんしよう』と言って出てきた」と話した。エバーランドでは4日からフーバオ映像特別上映会が開かれる。エバーランド関係者は「中国に出発する当日はファンと一緒に見送る行事を検討中」と明らかにした。

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