【社説】教師が「防刃ベスト」を着て出勤する教育現場=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.02.19 14:02
全羅北道で生徒から殺害脅迫を受けた高校教師が「防刃ベスト」を着て出勤する事態が生じた。没落した教権と保護されない教師の現実を見せる象徴的な場面だ。全北教師労働組合は16日、「殺害脅迫を受ける教師を保護すべきだ」という立場を表した。これによると、学校の一部の生徒らが「(特定の教師を)刃物で刺して殺す。家族も殺す」という発言をしたという。脅迫は何度か繰り返され、「未成年者は刑事処罰を受けないから大丈夫」とも言ったという。別の生徒らが教師にこの事実を伝え、教師は心配する夫人が準備した防刃ベストを着て出勤する状況になったのだ。
愛と尊敬で表象される師弟間の道理が崩れて久しい。しかし生徒が先生に向かって殺害脅迫までするのはタブーを越えて社会的に容認できない行動だ。さらに理解できないのは学校と教育当局の対応だ。教師労働組合によると、被害教師は6カ月以上の休職を勧告する精神科の診断書を受けた。しかし学校側は病気休暇申請の受理と生徒の分離措置に消極的だったという。学校教権保護委員会が開かれたが、生徒が謝罪を望んでいるという理由で軽微な処分が下された。しかしこれにも親が反発し、行政審判が進行中だ。親側は2年前に起きたことを根拠に教師の虐待容疑を取り上げた。それも学校の外で教師が禁煙指導をしたところ、生徒が反発したため、学校に連れていこうと袖を引っ張ったというものだった。