【社説】米国・日本に向けた北朝鮮の直接取引の動き…韓国が疎外されてはいけない
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.02.15 10:10
岸田文雄首相が北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長との首脳会談を進める動きが感知されている。英フィナンシャルタイムズ(FT)は13日(現地時間)、岸田首相が日本人拉致被害者問題を解決して低い支持率の反騰を図ろうとし、日朝首脳会談を推進していると報じた。これに先立ち岸田首相は9日、衆議院(下院)予算委員会で関連の質問を受けると、「具体的にさまざまな働きかけを行っている」とし「昨今の日朝関係の現状に照らし、大胆に現状を変えていかなければならない」と述べた。
1月1日の能登半島地震で大規模な被害が発生すると、金委員長は異例にも岸田首相に「閣下」という呼称を使って見舞い電を送った。北朝鮮が同じ時期、韓国を蔑んで南北関係を敵対関係と規定しながら緊張を高めたのとは対照的だ。日朝首脳会談が実現するかはもう少し見る必要があるが、「通日封南」を念頭に置いた北朝鮮の戦略ともみられる。