「トランプ氏、ひとつの中国破棄→中国、台湾封鎖」こんなシナリオが流れる(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.02.11 12:26
筆者である峯村健司キヤノングローバル戦略研究所主任研究員は過去に北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長に暗殺される前に金正男(キム・ジョンナム)氏にインタビューした元朝日新聞北京・ワシントン特派員だ。峯村氏は中国国防大学の劉明福教授の2020年の著書『中国「軍事強国」への夢』を封鎖シナリオの根拠に提示する。敏感だという理由で中国出版本から削除された「反台湾独立から祖国の完全統一へ」という章を日本語版で独占公開した。
劉教授は習近平主席の軍事ブレーンに分類される。彼の台湾統一戦略が注目される理由だ。2010年の前作『中国の夢』の基本概念は2012年に発足した習近平政権の核心スローガンに採択されたほどだ。劉教授は1861年に米国で起きた南北戦争が統一戦争だったと主張する。彼は台湾統一戦争が米国の南北戦争をモデルとしながらも、内戦モデルを跳び超えることを注文する。人類の歴史で前例のない「知能戦」であり「文明戦」、死傷者ゼロの「新型統一戦争」を掲げる。