【時論】炭素中立時代、新技術・革新が切実な鉄鋼産業=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.02.07 12:02
世界4位で日本最大の鉄鋼メーカーである日本製鉄が昨年12月に米鉄鋼大手のUSスチールを141億ドルで買収する契約を締結したと発表した。しかしトランプ前米大統領は11月の大統領選挙で勝利すればUSスチールの買収を防ぐと公約した。米国の産業と労働者の利益を最優先するという趣旨だ。
30年前に当時のクリントン大統領も「アメリカファースト」政策を推進した。1992年にUSスチールが中心となった米鉄鋼メーカーなどが韓国のポスコを米商務省に反ダンピング提訴したのが代表的事例だ。1年余りの調査と現地実態調査、ポスコの合理的反論資料と説明にも商務省は米国鉄鋼企業の手を上げた。当時ポスコ戦略担当常務理事として在職した筆者は不当な措置であることを訴えるためワシントンに飛んで行った。