プーチン露大統領が「敏感な分野」を含むあらゆる分野で北朝鮮との関係を発展させようとしていると、ロシア大統領府が１７日（現地時間）明らかにした。ロシア大統領府のペスコフ報道官はこの日の記者会見で、プーチン大統領と北朝鮮の崔善姫（チェ・ソンヒ）外相の前日の会談内容に言及した。

ペスコフ報道官は「２国間関係、朝鮮半島状況について対話をし、最も緊急な国際問題について意見を交わした」とし「主に２国間関係の発展に焦点が置かれた」と明らかにした。

続いて「我々は北朝鮮が我々の重要なパートナーだと繰り返し話してきたし、今後も繰り返す」とし「我々は敏感な分野を含むあらゆる分野で関係をより一層発展させようとしている」と強調した。

北朝鮮もこの日、崔外相がプーチン大統領を表敬訪問したことを伝え、双方が露朝関係の「新たな全盛期」を開こうという立場を再確認したと明らかにした。

朝鮮中央通信は「露朝親善関係の新たな全盛期を開き、全般的な双務関係の躍動的な発展を追求し、地域と世界の平和と安定保障のために協調していこうという双方の立場が再確認された」と報じた。

また、金正恩（キム・ジョンウン）国務委員長の「温かいあいさつの言葉」をプーチン大統領に伝え、プーチン大統領も「新年のあいさつ」を金委員長に伝えるなど会談は和気あいあいとした雰囲気で進行されたと、朝鮮中央通信は伝えた。

前日昼の露朝外相会談については「朝鮮半島と北東アジア地域情勢をはじめとする複数の地域および国際問題で共同行動を積極化するための深みある意見交換を進め、見解の一致を図った」と伝えた。

また「２０２３年９月の露朝首脳会談での合意に基づき、露朝親善関係をより高い段階に昇華、発展させていき（中略）今年、経済、文化など各分野の双務交流と協力事業を積極的に進めていこう」とした。

崔外相は前日昼にラブロフ露外相と会談した。晩には露大統領府を訪問し、プーチン大統領に会談内容を伝えた。

この席でプーチン大統領の訪朝日程が議論されたと推定される。しかし双方ともにこれには言及しなかった。

一方、１４日にモスクワに到着した崔外相のロシア訪問日程はこの日終了した。