中東紛争拡大の懸念…物流・原油価格が不安定に
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2024.01.13 09:59
米国と英国が12日(現地時間)、紅海を通過する船舶を攻撃したイエメンの親イラン武装組織フーシ派の拠点を精密打撃した。前日にイラン海軍がホルムズ海峡近隣のオマーン湾で米タンカーを拿捕したことに対する報復攻撃だった。空襲を受けたフーシ派も直ちに報復を警告した。中東内の親イラン勢力と米・英など西側の軍事的対決が深まり、第5次中東戦争勃発の懸念までが強まっている。ウクライナ戦争とハマス事態に続く中東情勢の緊張で国際原油価格上昇圧力が強まるなどグローバル経済にも影響を及ぼす見通しだ。
AP・ロイター通信などによると、米英軍は12日、戦闘機・艦艇などを動員し、約100発のミサイルでフーシ派の拠点を精密打撃した。目標物はイエメンの首都サヌアと紅海の港町ホデイダなど16地域にあるフーシ派の武器庫や防空システムなどだ。少なくとも60カ所にのぼるという。今回の攻撃はオーストラリア・バーレーン・カナダ・オランダの支援を受け、射程距離が1250-2500キロのトマホークミサイルが使用された。米軍がイエメン内のフーシ派の拠点を攻撃したのは今回が初めて。