テロは後まわし、韓国野党代表襲撃犯の党籍ばかり問いただす…最悪の陣営政治(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.01.05 15:55
韓国最大野党の代表を狙った「凶器テロ」を受け、与野党の熱烈支持層の視線はいま犯人がどこの党員かという政治性向に向かっている。現在民主党員ということが確認されれば「自作劇陰謀説」という点を確信するために、逆に過去に国民の力党員だったということが確認されれば「政治テロのための偽装加入」という点を確信するためだった。事件の実体よりも「犯人がどちら側の人間か」がさらに重要なのだ。5000万人の国民のうち1000万人以上が党籍を保有する「政治過剰」韓国社会の現住所だ。
テロ発生3日目の4日、各党の熱烈支持層はキム容疑者(67)の党籍追跡に熱を上げた。会社員コミュニティーでは保守性向の利用者が「民主党員であるのは事実」というコメントを載せた。ある記事で引用されていた「国民の力支持者の私に尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の悪口ばかりを言っていた」というキム容疑者の親戚(57)の発言が根拠だった。国民の力の党員掲示板には、キム容疑者の民主党入党時点は2023年4月と指摘し、「当時は大統領選挙の結果に不満を抱く人が一斉に民主党に入党した時期であり『偽装入党』陰謀説は筋が通らない」と主張した。