【社説】李在明代表襲撃に陰謀説・嫌悪発言続く…テロ並みに恥ずべきこと
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.01.04 14:30
韓国最大野党・共に民主党の李在明(イ・ジェミョン)代表襲撃事件で新年早々、政局が揺れている。4・10総選挙を控えて忙しかった与野党の公式日程が全面的に中断・縮小した。60代の容疑者の犯行動機はまだ明らかになっていないが、嫌悪と極端な政治が招いた最悪のテロであるのは明らかだ。こうした状況にもかかわらず、両極端に分かれたファンダム政治に寄生してきた政界と支持層の形態に変化の兆しは見えない。
ユーチューブ空間では、2日に事件が発生した直後から陰謀説・背後説など憶測と嫌悪発言が続いている。「偽の刃物で演出した野党の自作劇」「政権の仕業」などの主張から、李代表のソウル大病院搬送や裁判遅延に関連してあらゆるデマが飛び交っている。容疑者の身元についても「民主党党籍」「過去には国民の力党員だったが、最近民主党員になった」などと、確認されていない噂が広まっている。さらに一部の政治家はこうした陰謀説を自制させるどころか、それに便乗して嫌悪を扇動する発言もしている。