【時論】観光客2000万人時代を実現するためには=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.01.02 12:14
「10大戦略産業」(1996年)、「韓国経済の新成長動力」(2013年)、「3大輸出産業の一つ」(2019年)として認識されてきたのが観光産業だ。観光振興拡大会議は、部署間の行き違いを解消し、協業を支援するという趣旨で歴代大統領が主宰してきた。先日、韓国訪問の年の観光戦略懇談会で柳仁村(ユ・インチョン)文化体育観光部長官は「Kカルチャーコンテンツで2024年に外来観光客2000万人が訪れるようにする」と公言した。昨年末、仁川(インチョン)空港の利用客は5600万人、外来観光客がコロナ禍以前の水準に近づいたという。2027年までに観光客3000万人、観光収入300億ドル(約4兆2500億円)で世界10大観光大国になるというビジョンの提示に希望が見える。
このようなバラ色の未来は果たして現実になるだろうか。ソウルの都心を除けば、外国人観光客を見ることは難しい。地方観光地と済州道(チェジュド)はむしろ内国人客も減少した。その理由は、「物価が高くて不親切で、東南アジアと日本に行ってしまったため」という。ぼったくり料金と不親切な対応が済州島だけの問題なのだろうか。見せしめ式の祭り会場の裏通りのゴミに背を向けて韓国人が去ったところを外国人が埋めるだろうか。韓国観光の錯視効果が高まっている。