日本人所蔵の韓国独立運動家・安重根の墨書が競売に、19億5000万ウォンで落札…故国の懐へ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.12.20 09:25
安重根(アン・ジュングン)義士(1879~1910 )が1910年3月に中国旅順監獄で書いた墨書が、19日午後ソウルオークションの競売で19億5000万ウォン(約2億1575万円、手数料含めると23億3600万ウォン)で落札された。安義士の遺墨では最高額となる。推定価格は5億~10億ウォンだった。これに先立ち、安義士の遺墨でこれまでの最高額作品には、2018年7億5000万ウォンで落札された「乗彼白雲至于帝郷矣」があった。「あの白い雲に乗って天国に達する」という意味だ。
今回の作品には「龍と虎の雄壮な姿がどうして蚯蚓(ミミズ)と猫の姿と比べることができるだろうか(龍乕之雄勢豈作蚓猫之熊)」と書かれている。力がみなぎり、勢いに乗った流れるような筆致が強烈な印象を与える。字の左側に「庚戌(1910年)三月旅順監獄中 大韓国人 安重根 書」と記されている。安義士の「象徴」に挙げられる薬指が欠損した手形も鮮明だ。