【時論】高金利時代に民生経済再生が切実だ=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.12.04 10:47
韓国政界はこのところ「国民の力」イン・ヨハン革新委員長の活動をめぐる議論の真っ最中だ。党指導部の不出馬または劣勢地域での出馬、尹大統領革新側近の犠牲、公認イコール当選の「洛東江(ナクトンガン)下流勢力」の交代、青年世代包容などを提案したが具体的な成果は見えない。それでも既成政治家と違ったイン委員長の直接的話法はすがすがしいという反応を聞いた。コミュニケーション不足のイメージが強かった与党が江西(カンソ)区長選挙惨敗で茫然自失の状況でそれなりに一縷の希望を見たという評価もある。
それでも与党が野党より来年4月の総選挙で有利なものと決めつけるのはまだ早い。昔から「米びつから人情がわく(自分が裕福であってこそ他人を助けられる)」という。いま韓国の経済成績はとてもみすぼらしい。1%の経済成長率も壮語できない状況で限界企業が3900社以上になる。限界企業とは3年間に事業で稼いだ金で借り入れた元金どころか利子も支払えない「ゾンビ企業」を指す。これら企業はこれまで低金利貸付と銀行の元利金償還猶予措置のおかげでどうにか耐えてきた。