欧州を中心に拡散している「トコジラミの恐怖」が韓国でも拡大している。地下鉄やＫＴＸなどに乗った後に服からトコジラミが見つかったという話が出るかと思えば一部のネットコミュニティを中心に宅配を通じてトコジラミが広がっているという疑惑が提起された。

あるオンラインコミュニティに７日、「トレンチコートからトコジラミ１匹発見」という題名の投稿があった。この投稿者は「（外出後に）服を脱いで机の上に置き歯磨きをしてきたら１匹の虫がトレンチコートにいた。ちり紙で捕まえて押したところ血が出てきた」と主張した。

投稿者は「最近話題になっているトコジラミなのかと思ったら本物だった。移動中に付いたのか、経路がわからない」としながらも、虫を発見した日に「水原（スウォン）駅からムグンファ号に乗り大田（テジョン）駅でＫＴＸに乗り換えて東大邱（トンデグ）駅で地下鉄に乗って予備校に移動した」と説明した。

母親を中心とするネットコミュニティでは、一部の宅配でトコジラミが見つかったという情報提供が続いた。木を好むトコジラミの特性上、宅配の箱が脆弱になるほかないという懸念も出ている。ネットユーザーは「家に入る時に宅配の箱をはたいて入らなければならない」「全国にトコジラミが配送されるのではないか」「紙箱を当分家に入れてはならないようだ」などの反応を見せた。

ただ実際にトコジラミが列車や宅配を通じて広がっているのかは確認されていない。ある流通企業関係者はトコジラミのうわさと関連し、「事実無根。もともと防疫もしていた。まだトコジラミのために追加防疫をするという計画はない」と明らかにした。

一方、相次いだトコジラミ出現に韓国政府はトコジラミ政府合同対策本部を設けてこの日から拡散防止に向け自治体別現況パネルを作って管理する方針を明らかにした。また、今後定期的に会議を開いて対策を話し合う予定だ。