ボクシング元ロシア代表選手の男がモスクワで銃器乱射事件を起こし拘束された。

コメルサントなどロシアメディアが６日に伝えたところによると、ロシア捜査当局は「ボクシング欧州チャンピオンのニキータ・イワノフに対し、モスクワのレストランで銃撃を加えた容疑で逮捕した」と明らかにした。

捜査当局によると、イワノフは５日午後モスクワ川沿いにあるレストランで銃を乱射した。

イワノフは最小６発を撃ち３人を負傷させたという。このほかに１人を殴り鼻の骨を折ったりもした。

目撃者は「イワノフがレストランの客の１人と争いになり警備員とも争い、自分の車に拳銃を取りに戻ると再びレストランに入り警備員などを銃撃した」と伝えた。

今回の事件で客１人、警備員２人、レストランのマネジャー１人の合計４人が負傷し病院に運ばれた。

当時イワノフは酒に酔った状態だった。

彼は過去数回にわたり犯罪で警察に捕まった前歴がある。

２０２０年には大会を終えて列車で戻るところで同じボクサーのバシル・ミルシヤボフを殴打した。ミルシヤボフは重態になり、イワノフは逮捕された。２０２１年には新型コロナウイルス封鎖令に違反し行政処分を受けた。

１０歳からボクシング選手として活動したイワノフはロシア選手権大会で何回も入賞している。２０１１年には欧州ボクシング選手権大会でも銀メダルを取り、２０１３年には金メダルを獲得した。

ロシアは昨年６月から強化された銃器規制法を施行している。犯罪記録が抹消されていない人、２度以上有罪判決を受けた人、２１歳未満の人は銃器所有免許を取得できない。

銃器所有者は法執行官に銃器保管場所と武器に対する接近権限を提供しなければならない。また、５年に一度精神科医と麻薬専門医の検査を受けなければならない。