ふさがった韓中関係に不景気まで…航空機・船舶の70%空席(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2023.11.04 12:53
3日午後8時45分、中国鄭州から団体観光客(中国人観光客)を乗せた西部航空のチャーター機が済州(チェジュ)国際空港に到着した。中国から中国人観光客を乗せたチャーター機が飛行したのは6年10カ月ぶりだ。中国政府は2017年3月、THAAD(高高度防衛ミサイル)韓国配備に対する報復措置として韓流禁止令(限韓令)を出した。済州空港によると、今月から鄭州をはじめ合肥・福州チャーター機路線もそれぞれ週2回ずつ運航を開始する。来月からは重慶・成都・青島など大都市と済州をつなぐチャーター機が本格的に運航する予定だ。旅行会社の関係者は「ノービザ観光が可能な済州は中国人に特に人気があるうえ、チャーター機の運航が増えれば観光客数も自然に増えるだろう」としながらも「ただ、観光客がピークだった2016年水準を回復するには相当な期間がかかると予想される」と話した。
8月に中国政府が韓国など78カ国に対する自国民の団体観光を認めた当時、観光・流通業界は喜んだ。事実上6年ぶりに「中国人観光客の帰還」が公式化したからだ。2016年に約807万人と、外国観光客全体のほぼ半分を占めた中国人観光客数は、翌年には半分に減った。そして数年間は新型コロナの影響を受けた、今年1-7月の中国人観光客数は77万人と、外国人訪問客全体の14%にすぎない。中国政府が団体観光を認めた当時、観光業界の期待は大きく高まった。業界は特に中国国慶節と中秋節の連休が始まる9月末-10月初めごろ観光客が急増すると見込んで準備を急いだ。