【時視各角】日本「自民党」と韓国「国民の力」の類似点、相違点
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.10.26 14:20
#1.「ぼうこう炎を発症し、血液が出るのを止めるのに1、2日かかる。それで衆院議長はやめざるを得ない。しかし国会議員としての活動はできる」。13日に記者会見をした細田博之衆院議長(79)は見るからに病人のようだった。声は沈んでいた。倒れてしまうのではと思わせるほどだった。ところが、「国会議員職もやめるべきでは」という記者の質問には声を高めた。「これは持病を抱えたようなものだが、仕事の上で支障はない。(国会議員は)私以外の人が簡単にできるようなことではない」。次の総選挙出馬に関する質問にも「あんまり簡単に人に任せて『はい、さようなら』という訳にはいかない」と答えた。議長を辞める健康状態だが、国会議員は大丈夫だという論理がとにかくあきれる。外部の視線などは気にせず傲慢に振る舞う。自民党の旧習政治の縮小版だ。世の中は変わっているが、政治家は国民の水準を低めている。日本の致命的限界だ。さらに岸田首相を含む自民党の誰も「これではいけない」とは言わず、うやむやに済ませる。
#2.江西(カンソ)区庁長補欠選挙の後、韓国与党・国民の力は「再度嶺南党」にとどまった。首都圏の有権者は「変えろ、変えろ」と言うが、「変えない、変えられない」という。言葉は「マイウェイ」だが、傲慢だ。民心を受け入れるふりをして出したカードが革新委員会の発足だ。しかし責任を取るべき人はその場にとどまり、犠牲の羊を外部から輸血してきた。党を革新させる気概も能力も責任感もない人が与党代表を引き受け、実際それをする革新委員長は外部から呼んで任せる政党が正常といえるだろうか。明確に責任を取ることなく、非常対策委員会や革新委員会を設けて目の前の危機からひとまず免れようとする政治旧習から脱する時ではないだろうか。金起炫(キム・ギヒョン)党代表は23日、印曜翰(イン・ヨハン)革新委員長に「全権を与える」と述べた。では、全権を渡した党代表は何のためにいるのか。指導部の「何様のつもりで」に臆してうやむやにする弱体与党議員も情けないのは同じだ。実際、政治を数年して最高委員の席に座って指導部らしく振る舞い、大統領候補にまでなった人が、同じ党の特定人物除名運動のホームページを開発したと自慢しているのだから、この人たちにいったい何を期待できるだろうか。本当に線が細く、見るに忍びない。