【時視各角】4番打者vs8番打者…韓日首脳のリーダーシップ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.03.02 13:21
#1.昨年4月、当選者の身分だった尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が鄭鎮碩(チョン・ジンソク)特使団長ら日本に派遣した特使団一行と夕食会を開いた。一種の報告会だった。酒も交わされた。話題は焼酎ブランドにも及んだ。尹大統領は統一革命党スパイ事件の長期囚、申栄福(シン・ヨンボク)の筆跡で書かれたロッテブランド「チョウムチョロム」を指さしながら「私はこういうものを飲まない」と語ったという。これは当時同席していた人たちに強い印象を与え、口伝えで広まった。先日、尹大統領がUAEとダボス会議に行った時も、その話が大企業の総師の間に話題になった。ある高官は「尹大統領は言いたいことをどこでも話すので、いつも驚かされる」と話した。実際、尹大統領は自分の考えをストレートに伝える。場と対話を主導する。「私が主人公!」スタイルだ。尹大統領をよく知る知人は「野球に例えれば彼は投手兼4番打者兼監督」と言った。
#2.日本の岸田首相は正反対に近い。長所を「聞く力」と自慢する。尹大統領に劣らない酒豪というが、多くの酒が入っても主に相手の話を聞くことに集中する。「あなたが主人公!」スタイルだ。自民党の世耕弘成参院幹事長はそのような岸田首相を「二塁手・8番打者」と話す。注目は浴びないが、チームワークを重視して黙々と自分の役割を果たすスタイルということだ。実際、岸田は高校時代に野球部で二塁手・8番打者だった。当時の同僚である商工組合中央金庫社長・関根正裕氏は「真面目に練習する友人だった。手を抜いたり適当にするのを見たことがない」と話す。高校2年の東京都夏季大会に出場した岸田は重要な試合で平凡な内野ゴロをトンネルし、コールドゲームで試合が終わった。しかし岸田を責める同僚は一人もいなかったという。