ガザ地区に対するイスラエル軍の爆撃が連日続き子どもたちがけいれんを起こすなど精神的異常をみせていると英ガーディアンが２２日に伝えた。

報道によると、この日ガザ地区の精神科医師は「ガザ地区の子どもたちが分離不安、攻撃的行動、けいれんなど深刻な精神科症状を見せている。安全な場所がないという事実は子どもたちに大きな苦痛を与えている」と話した。

約２３０万人のガザ地区の人口のうち半分ほどが子どもだ。彼らが７日のイスラエルの空襲開始後に家を出て国連が運営する臨時避難所などにあふれているが、きれいな水や食糧はほとんど得られなかったとガーディアンは伝えた。

ガザ地区の面積は３６０平方キロメートルほどで、２００万人を超える人が暮らす。どこに住んでいても爆撃の影響圏から抜け出すのは難しいという意味だ。

６人の子どもの母親は、「子どもたちが特に夜に苦痛を訴える。夜中に泣いたり、何の理由もなくおもらししたりもする」と話した。ガザ地区保健当局によると開戦後にイスラエルの爆撃により死亡した子どもの数は１７５０人に達する。

ガザ地区の場合、１５歳の子どもでもこれまでの人生で５回の集中爆撃を経験している。今回の戦争のほかにも２００８～９年、２０１２年、２０１４年、２０２１年にイスラム組織ハマスとイスラエル軍の間で交戦が行われた。

こうした状況はハマスから拉致されたり、ロケット弾攻撃を受けるイスラエルの子どもたちも同様だ。

イスラエル小児科協会の会長は現地メディアに「われわれは適切に解決できない小児不安症状が高波のように押し寄せているのを見ている」と警告した。彼は「小児科を訪れる子どもの９０％が不安症状を訴える」と強調した。

一方、イスラエルがガザ地区内での戦闘を予告しハマスとの対立はさらに激化する状況だ。