【コラム】終わっても終わらない日本のマイナス金利
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.10.09 13:33
金融市場は今後6カ月以内に日本銀行(日銀)が「マイナス金利政策(NIRP)」を終了する可能性に注目している。その理由は植田和男日銀総裁の9月初めの発言のためだ。植田総裁は「年末までに(来年春の賃上げを予想するのに)十分な情報やデータがそろう可能性はゼロではない」と述べた。
市場は植田総裁の発言のうち都合のよい一部に焦点を合わせる。しかし総裁のメッセージにはインフレーションの上昇・下降リスクを共に認める両面性がある。植田総裁は「年末まで」という言葉について、今年の政策委員会の議論を抑えようという意図ではないと釈明した。インフレの見通しがどの時点に明確になるか予断が不可能という意味だったという。植田総裁の釈明にもかかわらず、市場は来年春のマイナス金利終了の可能性に注目している。不確かなインフレ見通しと共にマイナス金利終了条件に関する日銀の紛らわしいメッセージがいくつかの推測を呼んでいる。