【社説】米国債金利上がり円安は歴代級…安全ベルトしっかり締める時=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.10.04 11:30
世界的に金融市場の不安感が続いている。世界の市場金利のベンチマークである米国債10年物金利は2日のニューヨーク市場で取引時間中に4.7%まで上がった。2007年から16年ぶりの高値水準だ。この日米国の製造業指数が予想より良い数値が出て、市場では米連邦準備制度理事会(FRB)が来年に金利を下げる可能性がさらに小さくなったとみたのだ。そうでなくても先月FRBが金利を据え置き緊縮政策をさらに強く長く続けるというタカ派性向を濃厚に示してから市場金利が上がり証券市場は揺れた。JPモルガン・チェースのジェームズ・ダイモン最高経営責任者(CEO)は米国の金利が7%水準に上がる可能性に備えなければならないとまで話した。
市場金利が上がればFRBが追加緊縮に出る可能性が大きくなり、現在最大2%まで広がった韓米の金利差を考慮すると、韓国も基準金利を上げなければならない圧力が生じる。外資流出による外国為替市場不安を防がなければならないためだ。今年だけでなく来年も1%台の成長見通しを出したところが多い。低成長が心配なのに韓国銀行は基準金利を上げなければならない苦しい状況に陥る恐れがある。