【コラム】ますます韓国を圧迫する中国バッテリー企業
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.09.15 16:08
2010年代初期、ダイムラーAG(現メルセデス・ベンツ・グループ)のディーター・ツェッチェ会長は新生中国自動車市場が内燃機関自動車に傾けば輸送用石油需給の崩壊で共倒れの道を進みかねないと懸念した。「中国は新エネルギー自動車の方向に進むとよいだろう」と遠まわしに言った。
2020年代に入り中国では純粋内燃機関自動車からの転換政策が力を得て「未来型自動車新産業」が急速に発展した。その中心にはバッテリーを基盤とした新エネルギー自動車産業があった。先月、ドイツのフォルクスワーゲン(VW)は中国の電気自動車(EV)メーカーである小鵬汽車(Xpeng)に7億ドル(約1033億円)を出資して株式5%を取得し、中国市場を狙った2つの戦略車両を開発することにした。この車はXpengのEV専用プラットフォームを利用する予定だ。フォルクスワーゲン系列のアウディも上海汽車集団(SAIC)のEV専用プラットフォームを使っている。売上の30%を中国市場に依存するフォルクスワーゲン・グループの苦肉の策という側面もあるが状況はそう簡単ではない。