「水が都市を消した」…リビア大洪水で少なくとも6000人が死亡
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.09.14 07:04
熱帯性低気圧「ダニエル」が襲った北アフリカのリビアで12日(現地時間)、洪水による死者が6000人を超えたと英国日刊ガーディアン・AP通信などが報じた。行方不明者が1万人に達し、死者はさらに増える見通しだ。
地中海に面するデルナをはじめスサ・マルジュ・シャハトゥなどの小都市で被害が大きかった。特に人口10万のデルナ市では70年代に建設されたダム2カ所が決壊して都市全体が廃墟となった。都心を貫き地中海に流れ込むワジ(涸れ川)デルナ川が氾濫し、川の堤防沿いにあった民家は焦土化した。ある住民は現地メディアに「最大400メートルの深さのダムが決壊して、水が原子爆弾のように出てきたし、橋と家は完全に崩壊した」と話した。また別の生存者もソーシャルメディア(SNS)に「家にいたところ突然水に押し流された」としながら「私の横や上・下どこを見ても死体があった」とその惨状を伝えた。「水が道の上のすべてのものを消し去った」と言って、茫然自失としている住民もいた。