【社説】危険な武器取引への懸念、正恩氏・プーチン大統領の「誤った会合」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.09.13 10:47
今月10日に平壌(ピョンヤン)を出発した北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が昨日からロシア極東を訪問している。金委員長は早ければきょう、ロシアのプーチン大統領と首脳会談を行う見通しだ。2人の会談は2019年4月、金委員長のウラジオストク訪問以来、4年5カ月ぶりのことだ。今回の会合は、時期や議題などあらゆる面で国際社会の深刻な憂慮を生んでいる。
国際社会では窮地に追い込まれた両国の「誤った会合」で、「悪魔の取引」という非難まで受けている。ウクライナ戦争を挑発したプーチン大統領は在来式兵器が不足して苦戦しており、金委員長は対北朝鮮制裁で経済難が深刻な中、核ミサイル戦力の高度化に執着している。
このように利害関係が合致した朝露の間に、ある種の武器取引があるとする見方が優勢だ。金委員長はプーチン大統領が首を長くして待ち望んでいる曲射砲、迫撃砲、砲弾などの在来式兵器をロシアに提供し、北朝鮮が切実に必要としている大陸間弾道ミサイル(ICBM)・核推進潜水艦・偵察衛星の完成と実戦配備のための核心技術移転をロシアに要請するというのが共通した見方だ。