「領土屈辱」には触れずに「友人」と呼ぶ…習首席に手を差し出したプーチン大統領(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.09.04 09:27
このようなプーチン大統領の行動はウクライナ戦が長期化して内部でも悪材料が重なっているせいもある。6月には最側近だったワグネル・グループの首長プリゴジン氏の反乱事件があった。先月20日にはロシアが47年ぶりに打ち上げた月探査宇宙船「ルナ25号」が月面着陸に失敗してプライドを大きく傷つけられた。ロシアは西側制裁によって着陸船の核心部品を国内調達していた。ロシアが失敗した直後、インドの月探査船「チャンドラヤーン3号」が月面着陸に成功した。当時BRICKS首脳会議が重なっていたため、プーチン大統領はモディ首相に祝賀の挨拶をしたが、大きな屈辱に耐えなければならなかった。
このためプーチン大統領は対内的には結束を呼びかけることに集中し、対外的には中国をはじめ友軍集めに忙しい。プーチン大統領に反旗を翻したプリゴジン氏が先月飛行機の墜落事故で謎の死を遂げたことに続き、1日に公開されたロシアの新しい国政歴史教科書にはプーチン大統領の写真が掲載された。プーチン大統領は「今日のロシア-特別軍事作戦」を導いた人物として紹介された。習主席に会う前にはトルコ(テュルキエ)のエルドアン大統領と首脳会談も行う。離脱した「黒海穀物イニシアティブ」の再合意を図るためにエルドアン大統領が4日、ロシア・ソチを訪問する予定だとクレムリン宮が明らかにした。