現地漁業関係者「国が私たちを捨てた」…福島水産物の価格が下落(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.08.25 11:55
日本政府が福島第1原発の汚染水放出を始めた24日午前、福島沖はいつもの夏の日のように輝いていた。原発から南側に約60キロ離れたいわき市小名浜港にはすでにこの日の操業を終えた数人が休んでいた。「みんな心配しているが、どうしようもない。ずっと海に出続けるしかない」。漁船の管理をする吉田さん(36)はこう語った。
福島第1原発を管理する東京電力はこの日午後1時から原発内のタンクに貯蔵していた汚染水を海水で薄めて海に流し始めた。放出開始の数時間前、いわき市の代表的な水産市場・飲食店など総合施設「ら・ら・ミュウ」で会った商人はやや硬い表情だった。1997年に「ら・ら・ミュウ」がオープンした当時からここで商売をしてきたという60代の男性は「東日本大震災から12年間、苦労しながら乗り越えてきた。今回はそれほど大きな打撃はないと思うが、しばらくは客が減るのではないか心配している」と話した。