【社説】汚染水放流を決定した日本、国際社会との約束を守るべき
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.08.23 08:33
日本内閣が24日から福島第一原発汚染水(日本政府の名称は「処理水」)の海洋放流開始を決めた。2011年3月11日東日本大震災の渦中に発生した汚染水を12年ぶりに海に流すことになった。100万トンを超えるほど汚染水の規模がぼう大なため、海洋放流は今回の一回性のものではなく今後30年間続く。日本政府は放流の不可避性を繰り返し主張してきたが、海でつながっている大韓民国の立場ではさまざまな面で懸念せざるをえない。
現実的に放流は避けるのが難しい手順とみられるだけにカギは海洋エコシステム被害への懸念を最小化することだ。東京電力の汚染水放流計画に対して国際原子力機関(IAEA)は先月出した包括報告書を通じて「国際安全基準に合致している」とし「放出が人々や環境に及ぼす放射線の影響は無視できるもの」と結論を下した。日本政府はIAEAが提示した放流基準を徹底的に守らなければならない。IAEAは昨日「放出初日から安全基準に合致するかどうかの現場監視および評価活動を継続していく」という立場を明らかにした。信頼性ある国際機構としてIAEAのこのような約束がしっかりと守られることを期待する。