【時視各角】失敗にも父親が多い国=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.08.16 15:11
社会心理学に帰属理論というものがある。人が成功や失敗の原因をどのような方式で帰属させるのかのメカニズムを研究する理論だが、この中によく犯しやすいエラーとして「自己奉仕バイアス(self-seving bias)」が挙げられる。自身が犯した失敗の原因を内部よりは外部に探す傾向が多くの人にあるということだ。「うまくいけば自分の手柄、そうでなければ祖先のせい」という言葉と似ている。
韓国の政治はこのバイアスが最もよく通じる世界だ。特に野党としては、政府の失敗を探し出し、これを与党の責任に帰属させることが、次の選挙を準備する最善の方策になる。政治学者ハム・ソンドクは「大統領の不幸と政治構造」という文で「あらゆることで政府の足を引っ張って失敗を誘導することほど容易な執権戦略はない」と書いた。このため「他人のせい」は野党としては存在理由に匹敵するほどのものかもしれない。